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あらひろこ Hiroko Ara
フィンランドの伝統楽器カンテレの奏者、コンポーザー。
日本でまだカンテレが知られていなかった1990年代から、国内では数少ないプロのカンテレ奏者として活動を展開。コンサートホール、カフェやライヴハウス、ギャラリー、学校や幼稚園・保育園、野外フェスなど、北海道を拠点に国内外の様々な場で演奏を重ねている。
ソロ活動をメインとしながら、馬頭琴の嵯峨治彦とのデュオRAUMA、ノルウェー音楽を演奏するSelje Fisk、フィンランドや周辺地域の伝承音楽をモダンフォークスタイルで歌うSalmiakkiといったユニークなグループでも活動。ほか、民族音楽を中心とした様々なジャンルのミュージシャン、朗読、ダンスとのコラボレーションも多数。北欧のミュージシャンとも親交が深く、これまでにエヴァ・アルクラ(フィンランド)、ミンナ・ラスキネン(同)、カルデミンミット(同)、シニッカ・ランゲラン(ノルウェー)、マリ・カルクン(エストニア)、トゥーリッキ・バートシク(同)ら、多くのミュージシャンと共演している。
カンテレの美しい響き、包み込むような独特の空気感は、この楽器が生まれ、長く伝承されてきた「森と湖の国」フィンランドの風景を思わせる。そして、あらひろこの指先から紡ぎだされる音楽は、聴く人の心象に様々な情景を描きながら、ゆりかごのような心地良さで包み込む。主なレパートリーは、オリジナル曲や即興演奏、北欧・ケルトの伝承曲など。
北海道在住。

主な経歴
1990年代初頭にカンテレを弾き始め、1994年にフィンランドにてカンテレ演奏とフィンランド・フォーク・ミュージックを学ぶ。
2006年、2008年、フィンランドのミュージシャンを招き、Kantele Camp in Hokkaidoを主催。
2013年には、馬頭琴の嵯峨治彦とあらひろこのユニット「RAUMA(ラウマ)」がフィンランドの国際カンテレコンペティションに参加し、プロフェッショナル部門第2位とマルティ・ポケラ賞を受賞。
2015年に公開されたアニメ映画「ガールズ&パンツァー劇場版」では登場キャラクターの弾くカンテレの演奏を担当し、話題となる。
2019年、RAUMAでリリースしたアルバム「深い海」が、フィンランドのカンテレ協会が選定する”Kantele Album of The Year 2019”を受賞。
これまでに、"Garden" "Moon Drops" "Birds and The Tree" の3枚のソロアルバムを発表している。